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<佐世保同級生殺害>故郷で何が…記者が現場周辺を歩く

 しん、と静まり返っていた。さっきまで聞こえていたアブラゼミの鳴き声も国道を走る車の音も届かない。長崎県佐世保市の高1同級生殺害事件の現場マンション。「人を殺して体の中を見たかった」。逮捕された16歳の少女は、県警の調べにそう話したという。生まれ故郷で起きた事件が気になり、私は現場周辺を歩き続けた。【滝野隆浩】

 現場マンションの同じフロアには、高校時代の同級生が住んでいた。一緒にオートロックの玄関を抜けてエレベーターで昇る。4部屋のうち、出てすぐ左が現場、右の奥が彼の部屋だ。JR佐世保駅と市役所の中間にあるマンションは市の中心地なのに、静かだ。「ここか?」「ここばい……」。会話が途切れればまた静寂。少女はこんな場所に一人でいた。

 事件の発生は、7月26日午後8〜10時とされる。同級生は休日出勤して午後8時20分ごろ帰宅したが何の物音もしなかった、という。天井の高い10畳の洋間。現場も同じ間取りだ。独り者の彼は言う。「僕は仕事と寝るだけやから快適。ばってん、高1でここで一人って……僕が高校生やったら、静かすぎてとてもできん」

 少女はいま、精神鑑定を受けている。私は以前取材した事件を思い出す。1988〜89年、首都圏で4人の幼女が次々と誘拐され遺体で見つかった。容疑者の逮捕も暑い夏だった。裁判では三つの異なる見解の精神鑑定書が提出された。悲惨で不可解な事件が起こると、「心の闇」と言われるようになったのはあの頃からだ。心の奥底に潜む怪物のイメージ。しかし今回、私は違う印象を持った。これは「手の届く」事件だった。

 加害少女は小6のとき、友達の給食に漂白剤などを入れた。継続的なカウンセリングを勧められた父親は、「子供のいたずらだから」と拒んだ。昨年10月、実母が急死すると少女は無表情になっていく。知人によると、実母は亡くなる前、病室で少女の名前を何度も呼びながら添い寝をしてくれていたという。

 今年3月、少女は寝室の父親を金属バットで殴打し、一人でマンションで暮らすようになる。担当教諭は「好ましくない」と父に伝え、下宿などを勧めたが、そのさなかの5月に父は再婚する。父の20年来の知り合いは「せめて8月の精霊(しょうろう)流しまで待たんと娘が可哀そう、と話したが」と明かした。

 少女はこれでもかというくらいシグナルを送り、周囲も助言をしていた。異物混入事件以降、ひとつでも対応が違っていれば最悪の事態にはならなかったと思う。しかし、少女は最終的に静まり返る部屋に一人置かれ、事件は起きた。

 理解不能な事件はたくさんある。でも今回は「手をのばせば防げる」事件だったと思えてならない。それが、悔しい。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140826-00000004-mai-soci
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